日本で暮らすなら虫よけスプレーは基本使わなくても大丈夫。
この季節の夕暮れ時、表に出るのが億劫になるくらいに蚊に悩まされます。
水撒きや草むしりは、長袖に長いズボンでなければヤバヤバです。靴下とチノパンの裾の間に素肌が出ていたりすると、その隙間が、すごいことになるくらい蚊に狙われます。
蚊がいそうな場所、例えば森林浴とか、神社の裏のお宮の森や、木が茂ったところにある霊園でのお墓参りは蚊の対策が必要になります。
蚊がいないような都会で暮らす人がキャンプに行って蚊に刺されると、ひどく腫れることがあると聞いたことがあります。
一方、森林のそばで暮らしている人に聞くと、蚊の対策は特にしない。刺されても腫れないし痒くもならないということでした。
虫よけスプレーは、もともとベトナム戦争のときに米軍がマラリア防止用に開発したものなのだとか。
だから、アメリカの本土で使われることはないし、街中の薬局では売られていないのだそうです。
虫よけスプレーは不必要なのか、ということはないです。旅行先で虫対策が必要なところに行く場合は持っていく方が良いと思います。せっかくの旅行が痒みで夜も眠れない、なんてことになれば楽しくなくなりますし、
普段1匹も蚊がいない環境で暮らしている人が、旅先で蚊に、とんでもないほど刺されたとしたら、運が悪ければ、病院に行かなければならないかもと心配になります。
でも、家の庭に出るたびに毎日虫よけスプレーを吹き掛ける必要はないかと思います。自分の家の庭であれば、特に問題になる虫が、例えばブユがいなくて、普通の蚊(アカイエ蚊、ヒトスジシマ蚊、フタスジシマ蚊)しかいなければ、長袖シャツに長ズボンで肌を露出していなければ十分です。
但し、それでも刺されます。強者の蚊はシャツや綿パンの上からでも刺してきます。
でも、少し刺されるくらいは良いことにしましょう。
そして、かゆみ止めも塗らないでおきましょう。
普通の蚊に刺されただけなら数時間で腫れは引いてきます。
そして、来年の夏に期待してください。ほとんど腫れません。
かゆみ止めの成分は自分の体内で作れる。
かゆみ止めの成分は、副腎皮質ホルモンです。
人体には、副腎という臓器があります。蚊に刺される、つまり炎症が起こると副腎から炎症をおさえるホルモンが出てきて炎症が治まります。そういう風にできているのですが、蚊に刺されたとき、すぐにかゆみ止めを塗ってしまうと
副腎が、働かなくてもよいのだ と判断して副腎皮質ホルモンを出さなくなってしまいます。
人間の体は、ものすごく怠け者にできています。働かなくてもよいと体が判断するとたちまち弱って機能しなくなります。
これは全くの余談ですが、わたしは長い間介護をしていました。介護の生活とは介護者が社会と断絶されてしまいがちです。そういう生活が始まると、比較的早い段階で声が出なくなりました。
声を出すことがなくなると喉の筋肉が退化して、そういう現象が起こるのだそうです。わたしの場合は病人に声掛けをするくらいに声を出していたので、多分半年くらいでそうなったと思われます。
なぜ、多分 なのかと言うと、
全く声を出さない生活をしていると、いつから声が出なくなったのかがよくわからないのです。
ちゃんと声が出ていた記憶から遡っていくことになりますが、自分的には、ある日突然声が出ないことに気が付くのです。
そういった現象を 廃用性症候群 と呼ぶのだそうで、認知症のお年寄りが何もできなくなっていくのと同じことなのだと聞きました。
虫刺されの薬を塗らなければ痒みが治まらない。というのは、わたしが声を出せなくなったのと同じ現象です。せっかく自分の副腎があるのですからしっかり働いてもらいましょう。
虫よけスプレーを買うのは、旅行に行くときだけにして、普段は長袖長ズボンで草刈りをして、それでも蚊に刺されたら、痒いところを爪でバッテン、バッテンとして2時間ぐらい痒みを我慢しましょう。
それでも、腫れが引かなくて、かえって腫れや痒みがひどくなっているようなら、
そのときは、蚊ではない虫刺されの可能性も視野に入れて、皮膚科の病院を受診してください。
自分の体の機能を最大限に使うことで余計な出費が減るのは最高の節約です。
今年から虫よけスプレーとかゆみ止めの塗り薬の節約ができます。
そして、来年から蚊取り線香も節約できます。
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#かゆみ止めの塗り薬は自分の体で作ろう。
#我慢しない節約